上司として部下の日頃の様子を注意していますか?
メンタル不調気味の部下をしっかり見抜き、サポートしていくのも上司としての務めです。
部下のメンタル不調に気づくためには、本人の普段の行動からのズレに気が付くことが大切。そのためには、いつもの日常の部下の様子にも気を配らなくてはその違いに気が付きません。
部下のメンタル不調のサイン
具体的にはどのような行動が部下のメンタル不調のサインなのでしょうか。
遅刻が多くなってきた
普段から遅刻をすることのない部下が遅刻をくりかえすようになる。
これは最もメンタル不調としてとらえやすいサインです。
しかし多くの上司はその部下のメンタル不調のサインに気が付かず、遅刻を叱責することで終わらせてしまいます。
日頃から遅刻をしない部下が遅刻を繰り返すようになった時は必ず面談をし、産業医などの受診をすすめましょう。
身だしなみが乱れてきた
女性の場合はメイクをしなくなった、普段はおしゃれをしているのにおしゃれをしなくなったなどのサインがあります。
また男性の場合は、寝ぐせのまま出社するようになった、スーツがよれよれのまま来るなどです。
うつ病の初期サインに、身だしなみがおろそかになるという項目があります。
普段の部下に比べて身だしなみがおろそかになっている部下を見つけたら積極的に相談に乗っていきましょう。
仕事上でのミスが多くなる
些細なミスが増えたり、仕事の能率が落ちてきたというのもメンタル不調のサインの一つ。
くだらないケアレスミスが増えるということは、集中できない精神状態にあるといえます。
部下のメンタル不調に気が付いたら何をする?
まずは部下のメンタル不調に気が付いたら自分なりの発破をかけたり、やる気がないのかと叱るのは絶対にNGな行為です。
自分流のアドバイスも禁止です。
まずは部下の話をしっかり聞いて、何を考えているのか、何が不安なのかということをヒアリングしましょう。
相手の話を聞くという姿勢を見せるだけでも部下は安心します。
話を聞いたときに部下が寝れない、食欲がない、疲れやすいなどの体調の変化を訴えたり、飲酒が増えたというような変化が見えてきます。
部下の変化がメンタル不調に起因する気配があれば、すぐに社内の産業医や保健師への相談を促しましょう。