部下のやる気がなさそうに見える。
自ら働いてほしい。
遅刻が多くてやる気がなさそう。
このように部下を見ている上司からすると「鬱々としていて元気のない社員」に対して自分が下手なことを言ってさらに状況を悪化させたくないという声があります。
うつ病やメンタルヘルスの問題の多い現代社会にとって、部下のメンタルヘルスのマネジメントも上司の仕事の一つ。
身近に鬱々とした社員がいる上司はどのような態度をで彼らに接していけばいいのでしょうか?
うつ病の部下の心の問題にフォーカスすべき?
まず第一に、うつうつとした状態の部下がいる場合上司がすべき行動は、部下のストレスの原因を突き止めること。
そのためには、しっかり部下の考えや今の状態をヒアリングする必要があります。
彼らの心の問題にフォーカスはせず、職場上の原因だけをマネジメントするのが貴方の仕事です。
相手のプライベートや、もともと些細な事でも傷つくようなメンタルヘルスの持ち主に同調したり、引きずられたり、やみくもに烏合する必要はありません。
職場上で彼らがストレスに感じていることをヒアリングし、それが適正な訴えであれば取り除くことがマネジメントの仕事です。
彼らのメンタルヘルス全般に貴方が責任を持つ必要はありません。
上司が持ちたい聞く力
部下がメンタル不調になりにくい上司には実は特徴があります。それが聞く力を持っている上司なのです。
きくという動作には5つの意味があります。貴方は意識したことがありますか?
- 音を感じる聞く
- 注意して耳に入れる聴く
- 尋ねて答えを確認する訊く
- 調べて判定する利く
- 効果が表れる効く
上司として持ちたいきくは「聴く」と「訊く」です。
相手を認めて気づきを促すことが上司として部下に求められる聞く力です。
自分のころの経験談や、自己流のアドバイスは不要です。
その代わり部下にしっかり質問をし、部下の意見を訊くことで部下は満足します。多くのメンタル不調を抱える部下は上司とのコミュニケーションがうまくありません。
上司の立場として求められる能力の一つに、部下の考えを傾聴する訊く力なのです。